大は小を兼ねない?「すぎたるは及ばざるが如し」と似ているようで、ちょっと違う話

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「大は小を兼ねる」

昔からよく聞くことわざです。

小さいものより大きいものを選んでおけば、いざというときにも使える。

確かに、そんな場面はあります。

でも、何でもかんでも「大きいほうがいい」というわけではありません。

置き場所もないのに大きな物を買ってしまったり、二人暮らしなのに業務用のような大きな家電を選んでしまったり……。

買ったときは、

「大きいほうが便利だろう」

と思っていたのに、あとになって、

「これ、どこに置くんだ?」

となることがあります。

以前、私はそんなことから「大は小を兼ねないこともある」という記事を書きました。

そして今回、ふと思ったのです。

これって、ことわざの「すぎたるは及ばざるが如し」にも似ているんじゃないか、と。

大きすぎても困る、多すぎても困る

「すぎたるは及ばざるが如し」というのは、

何事も度を越してしまうと、足りないのと同じように良くない

という意味です。

これ、物だけではありません。

例えば料理。

「ちょっと味が薄いかな?」

と思って醤油を足した。

まだ薄い。

もう少し。

もう少し……。

そして、

「しょっぱ!」

となる。

これも、やりすぎです(笑)。

最初は「足りないから足そう」と思ったのに、最後には「足さなければよかった」ということになります。

親切も「大きすぎる」と困ることがある

もっと身近なところでは、「親切」もそうかもしれません。

誰かが困っている。

「何かしてあげよう」

と思う。

これは、とても自然なことですよね。

ところが、相手が求めている以上に手を出してしまうと、話が変わってきます。

「そこまでやってくれなくても……」

と思わせてしまうことがあります。

本人は親切のつもり。

でも、受け取る側からすると、

「ありがたいけど、ちょっと困る……」

なんてこともあります。

親切というのは、不思議なものです。

少なすぎても困るけれど、多すぎても困る。

まさに「すぎたるは及ばざるが如し」です。

「心配」も、やりすぎると心配される側が疲れてしまう

これも、家族などではありがちな話です。

「大丈夫?」

「寒くない?」

「ちゃんと食べた?」

「病院には行った?」

最初はありがたい心配です。

でも、それが一日何度も続くと、

「大丈夫だって!」

と言いたくなることもあります(笑)。

心配している本人には悪気なんてありません。

むしろ大切に思っているからこそ、気になる。

でも、心配される側からすると、度が過ぎれば負担になることもあります。

心配も大きければいい、というものではないんですね。

「念のため」が増えすぎると、かえって大変

私は「念のため」という言葉も、ちょっと危険だと思っています。

「念のため、これも持っていこう」

「念のため、もう一つ買っておこう」

「念のため、予備を用意しておこう」

こうしているうちに、家の中が物でいっぱいになる。

そして、

「何かあったときのために取っておいた物が、どこにあるのかわからない」

なんてことにもなります。

これでは、念のために用意した意味がありません。

備えは大切。でも、備えすぎにも注意。

これも「すぎたるは及ばざるが如し」の一例になると思います。

「すぎたるは及ばざるが如し」は、

どんなに良いものでも、度を越すと逆効果になる

という考え方です。

例えば、大きな鍋。

家族が多ければ便利です。

でも、一人分の味噌汁を作るために毎回巨大な鍋を出すとなると、洗うのも収納するのも大変です。

「大は小を兼ねる」はずなのに、

大きすぎることで小さな用途には使いにくくなる。

そう考えると、「大は小を兼ねない」という私の記事ともつながってきます。

◎ [大は小を兼ねない?]

結局、「ちょうどいい」が一番難しい

物を買うときも、

人に親切にするときも、

誰かを心配するときも、

備えをするときも、

大切なのは「多ければいい」「大きければいい」ではなく、

その場にちょうどいいかどうか

なのかもしれません。

ところが、この「ちょうどいい」が難しい。

大きすぎると邪魔になる。

小さすぎると足りない。

心配しなければ「冷たい」と言われるかもしれない。

心配しすぎれば「うるさい」と言われるかもしれない。

親切にしなければ「知らん顔」。

親切にしすぎれば「余計なお世話」。

いや~、人間関係って難しいですね(笑)。

「余計なお世話」にならないために

もしかすると、「親切」と「余計なお世話」の境目は、

相手が必要としているかどうか

なのかもしれません。

自分が「これをしてあげたら喜ぶだろう」と思っても、相手が同じように感じるとは限りません。

だから、

「これ、やったほうがいいかな?」

と思ったときには、

「何か手伝おうか?」

と一言聞いてみる。

それだけでも、ずいぶん違うのかもしれません。

親切を「大きくする」のではなく、

相手に合わせて「ちょうどよくする」。

これなら、お互いに気持ちがいいですよね。

大きいことより「ちょうどいいこと」

「大は小を兼ねる」。

確かに、その通りだと思うこともあります。

でも、いつでもそうとは限りません。

大きすぎる物。

多すぎる物。

心配しすぎること。

親切のしすぎ。

念のためのしすぎ。

どれも、少し行き過ぎると、便利だったものが不便になったり、親切だったものが負担になったりします。

だから私は最近、

「大きいほうがいい」より「ちょうどいいほうがいい」

と思うようになりました。

そして、それは物を買うときだけではなく、人との付き合い方にも言えるのかもしれません。

「すぎたるは及ばざるが如し」。

昔の人は、ずいぶん上手いことを言ったものですね。

ただし……。

そう言いながら、私はまた「念のため」と言って何かを買ってしまうかもしれません(笑)。

人間、そう簡単には変わりません。

だからこそ、たまには自分に、

「それ、本当に必要?」

と聞いてみる。

それくらいが、ちょうどいいのかもしれません。

難しいですが、、

ことわざについて考えるきっかけになった記事です。
▶大は小を兼ねるは本当か?

正反対のことをいう二つのことわざどっちがただしい?
▶「急がば回れ」と「善は急げ」はどちらが正しいのか?

これはどっちが正しい?
▶「二兎を追う者は一兎をも得ず」と「一石二鳥」

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