年金受け取り、私の後悔を「公開」します

「年金は、何歳から受け取るのがいいんだろう?」

定年退職が近づくと、こんなことを考える方も多いのではないでしょうか。

私も65歳を迎えるとき、年金をいつから受け取るのかについて、年金事務所で説明を受けました。

ところが今振り返ってみると……

もう少し、よく考えてから決めればよかったなぁと思っています。

今回は、そんな私の「年金受け取りの後悔」を、これから年金を受け取る方の参考になればと思い、公開してみます。

年金は1年繰り下げると8.4%増える

現在の制度では、65歳から受け取る年金を1か月繰り下げるごとに、0.7%増額されます。

つまり、1年間繰り下げると、

0.7% × 12か月 = 8.4%

増えることになります。

そして、この増額された年金額は、その後も基本的に一生続きます。

例えば、65歳から受け取る年金が月15万円だったとします。

1年間繰り下げて66歳から受け取れば、月額は約16.26万円。

さらに67歳まで繰り下げれば約17.52万円、70歳まで繰り下げれば約21.30万円になります。

「1年くらいなら大したことない」と思ってしまいそうですが、長い目で見ると、それなりに大きな金額になります。

65歳・月15万円の場合、繰下げるといくらになる?

分かりやすいように、65歳時点での年金額を**月15万円(年間180万円)**として、1年ごとの増額を計算してみました。

受給開始年齢増額率年間受給額月額
65歳0%180万円15.00万円
66歳+8.4%約195.1万円16.26万円
67歳+16.8%約210.2万円17.52万円
68歳+25.2%約225.4万円18.78万円
69歳+33.6%約240.5万円20.04万円
70歳+42.0%約255.6万円21.30万円
71歳+50.4%約270.7万円22.56万円
72歳+58.8%約285.8万円23.82万円
73歳+67.2%約301.0万円25.08万円
74歳+75.6%約316.1万円26.34万円
75歳+84.0%約331.2万円27.60万円

※上記は単純計算による目安です。実際の年金額は、在職状況や税金、社会保険料などによって変わります。

私が65歳から年金を受け取った理由

私が65歳から年金を受け取り始めたのは、正直に言うと、あまり深く考えた結果ではありませんでした。

「もらえるものなら、とにかくもらっておこう」

そんな、かなり安易な考えだったと思います。

もちろん、年金事務所では繰下げ受給についても説明してもらいました。

ただ、当時は僅かな退職金になるべく手をつけたくありませんでした。

それに、白内障がだんだん辛くなってきたり、ほかの病気が見つかったりして、これから先の収入にも不安がありました。

「今もらえるなら、今でいいや」

そんな気持ちで、65歳からの受給を選んだのだと思います。

今振り返ると、1年くらい遅らせてもよかったのでは?

でも、今になって振り返ってみると、

せめて1年くらい、年金の受給開始を遅らせてもよかったのではないか?

と思うことがあります。

私は60歳で退職しました。

そして、65歳になるまで、なんとかやってきたわけです。

たまに派遣の仕事があったり、友人の仕事を手伝ったりして、僅かではありますが収入を得ることもできました。

そう考えると、

「あと1年くらいなら、なんとかできたんじゃないかな」

と思ってしまうのです。

もちろん、これは今だから言えることです。

そのときはそのときで、いろいろ考えたうえで65歳からの受給を選んだのですから、間違いだったと簡単に言い切ることもできません。

それでも……

後悔先に立たず。

この言葉はもちろん知っていましたが、やっぱり後悔しています(笑)。

「何歳まで生きれば得か」だけではないと思う

年金の繰下げ受給について調べていると、

「何歳まで生きれば繰下げのほうが得なのか?」

という話をよく見かけます。

もちろん、それも大切な考え方だと思います。

でも、私はそれだけではないような気がしています。

定年後に、辛い思いをしてまで仕事をしたいとは思いません。

実際、私もすべて単発ですが、派遣の仕事を選ぶときは、かなり慎重になりました。

できるだけ精神的にも肉体的にも苦痛が少なく、どちらかというと楽しそうな仕事。

自分が興味を持てる仕事。

通勤が楽な仕事。

友人の仕事を手伝うときも、自分の都合を優先しています。

そのため、当然ですが、そんなに大きな収入にはなりません。

年金を1年繰り下げるということは、「働かなくてもいい日」が増えるということ?

ここは、私が今回あらためて考えてみて、一番感じたところです。

例えば、65歳で月15万円の年金をもらえる人が、1年間繰り下げると月額は約16.26万円。

つまり、月に約1万2,600円増えることになります。

年間では約15万円の差です。

これを別の見方をすると、もし派遣の仕事やアルバイト、友人の仕事の手伝いなどで、1日1万円稼いでいるとしたら、

年金を1年繰り下げることで、年間15日分くらい働かなくてもいい

という考え方もできます。

現役時代なら、1万円くらいは飲み代などですぐに消えてしまう金額かもしれません。

でも、年齢を重ねて「今日はちょっと体がきついな」「この仕事はもう無理したくないな」と感じるようになったときには、その1万円の価値が変わってくるのではないでしょうか。

これから年金を受け取る方へ

もちろん、年金を繰り下げることが誰にとっても正解というわけではありません。

生活費のために65歳から年金が必要な人もいます。

健康状態や貯蓄、仕事の収入、家族の状況などによっても、選択は変わってくるでしょう。

だからこそ、

「65歳になったら、とりあえず年金をもらおう」

と決めてしまう前に、

「1年遅らせたら、いくら増えるんだろう?」

「今の貯蓄や収入で、1年間待つことはできるだろうか?」

と、一度考えてみるのもいいのではないでしょうか。

私自身、65歳から年金を受け取り始めたことを今さら変更することはできません。

後の祭りです。

仕方ありませんね ^_^

でも、もしこの記事を読んでいる方が、これから年金の受給開始年齢を決めるところなら……

私の後悔が、少しでも参考になれば幸いです。

あ~せめて1年遅らせればよかった、、後悔の公開でした。

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