過去はコンプレッサー、今回はまさかの結果に…
今年の猛暑、そして連休前という最悪のタイミングで、私の車のエアコンが突然効かなくなりました。
炎天下でエアコンが効かない…これは本当に体力も気力も削られます。
実はこれまでにも、職場の車や自分の車で同じような経験があり、そのときはコンプレッサーの故障で交換になりました。
今回も「またコンプレッサーだろう」と覚悟していたのですが、話は思わぬ方向に進みました。
症状は「走行中は冷えるが停車すると効かない」
今回の症状はこうです。
- 走行中はそこそこ冷える
- 信号待ちや渋滞で停車すると、徐々にぬるい風になる
- 炎天下では完全に温風
ディーラーで見てもらったところ、最初は「コンデンサーの冷却性能低下かもしれない」という話でした。
確かに、こうした症状はコンデンサーが原因の場合も多いそうです。
電子部品のコンデンサーと勘違いした話
恥ずかしながら、私は「コンデンサー」と聞いたとき、最初は電子回路に使う小さな部品を思い浮かべました。
家電やパソコンの基板に付いているあの円筒形の部品です。
しかし、カーエアコンのコンデンサーはまったく別物。
- 電子部品のコンデンサー(キャパシタ)
電気をためたり放出したりする役割。 - カーエアコンのコンデンサー
高温高圧の冷媒ガスを冷やし、液化させるための「放熱器」。見た目はラジエーターに似ています。
同じ名前でも役割も形も全然違うんですね。
コンデンサー交換になるケース
説明によれば、次のような場合はコンデンサー交換が必要です。
- 飛び石や外的衝撃による破損・穴あき
- 内部の詰まり(コンプレッサー破損時の金属粉など)
- 腐食や汚れで放熱効率が著しく低下
- 冷媒ガス漏れが発生している
交換時には、古い冷媒ガスを回収し、真空引き後に新品ガスとコンプレッサーオイルを補充します。
Oリングなどのシール部品も同時に交換するのが一般的です。
最終的な原因は「冷却用ファンモーター」の故障だった!

詳しく調べてもらった結果、今回の故障原因は冷却用ファンモーター(電動ファンモーター)の故障でした。
このモーターが回らないため、停車中にコンデンサーへ風が当たらず、冷媒が十分に冷やせなかったのです。
走行中は走行風で冷やせるため一時的に効きますが、停車すると一気に効かなくなる。まさに今回の症状と一致します。
モーター交換後は、炎天下でもエアコンがしっかり効くようになり、快適さが戻りました。下の写真は今回の原因となった取り外したモーターです。


過去にあった「電装屋さん直修理」の思い出
ここで思い出したのが、私がまだ現役で仕事をしていた頃のこと。
職場の先輩に教えてもらい、電装屋さん(自動車の電気系修理専門工場)に直接持ち込んで修理してもらったことがあります。
そのときはコンプレッサー交換だったのですが、驚いたのは料金。
なんとディーラー見積もりの半額以下、ほぼ1/3に近い価格で直ってしまいました。
理由はシンプルで、ディーラーも結局は電装屋さんに修理を依頼しているケースが多く、間に入る手数料や管理費がない分、直接依頼のほうが安くなるのです。かかった時間も半日程度で大変助かりました。
もちろん、良心的で技術のあるお店を見つけることが前提ですが、うまく探せばかなりお得に修理できる可能性があります。
まとめ:似た症状でも原因はさまざま、修理先も選択肢に
今回の経験から学んだのは、
- 似た症状でも原因はコンプレッサー・コンデンサー・冷却ファンモーターなどさまざま
- 修理は必ずしもディーラー一択ではない
- 電装屋さんに直接依頼すると大幅に安くなる場合がある
もし「走行中は冷えるが停車中は効かない」という症状が出たら、まずは原因を想定し、修理先も選んでみるといいかもしれません。
猛暑でのエアコン故障は本当に困りますね、できれば費用も時間も節約して早く治したいものです。
下は今回の明細です。

今回は見てもらって2日後には直りました。連休前日には仕上がって本当に助かりました。ありがとうございました。感謝!感謝!です。