自分の体から放射能が

健康診断で血液の異常がみつかりました。
かかりつけの医院から紹介状をもらい専門医のいる大きな病院へ

今のところ急に悪化したりはないが血液の病気には違いないとのこと、さらに別の大学病院でCT PETという検査を受けることになりました。
検査の説明書をもらい内容を見ると、造影剤の一種でしょうか、放射線を出す薬を血管に入れてCT撮影をするらしいです。被爆するが心配のない量だとか書いてあります。でも検査後は、放射能が出るので人混みを避ける様にとか、赤ちゃんのいる人は母乳をあげない様にとか、気になることが書いてあります。??
検査をしてもらう病院は遠いので普通は電車で行くのでしょうが、幸いなことにその病院のあたりは昔仕事でよく走ったところなので、車で行くことにしました。

そしてこれを持参しました。

放射線測定器 SOEKS

これは放射線測定器、ロシア製です。福島の原発事故の頃に手に入れたものです。近い親戚が福島にいて私も福島に度々行くため、神経質も手伝って当時高価だったこれを手に入れました。万が一放射線量が高いところに行った時はその場所に長居しないためにというのが買った理由です。ですが幸いに、アラームが鳴るほどの場所には遭遇しませんでした。

ふつうは写真のように0.08とか0.07とか高くても0.25とかの表示しか見たことありません。画面も緑色で、一度試しに放射線が出るというキャンプ用のランタンのマントルに近づけて赤色になって「ビビビビビビ」と連続した警告音を確かめたことはあります。

予定時間よりも約1時間ほど早く到着、大きな病院で迷うといけないので一応下見がてらトイレを借り、30分ほど前に受付に行きました。すると予約時間前なのに受け付けてくれて検査の準備が進みます。

着替えて、待機、放射線を出すという薬の注射、機械で検査、待機、帰宅という順番で進める様です。

放射線を出す薬の注射

順番が来て、採血と例の薬の注射です。
採血がうまくいかず、2度ほど針を刺されました。私の血管は緊張具合で太さが、その日によって変わる様で今回は細くなっていた様です。
採血がやっと終わり、薬の注射ですが、薬は特別な入れ物に保管されていて、なるほど放射線が出るからかと思いました。今度は機械でゆっくりと注入されます。
よく覚えていませんが15分ほどでしょうか、その後はリクライニングチェアで注射した薬が全身に回るまで1時間ほど待機です。トイレで一度排尿した後検査になります。
迎えが来て白いCTのベッドに横たわりいよいよ撮影開始、若いお姉さんが技師なのでしょうか、被爆しないのかな?大丈夫かな?とか、いろいろと考えているうちに終了です。
そして今度は別の部屋で30分ほど待機です。放射能がある程度少なくなってから外へでるかんじでしょうか?私の他には2人の女性が待機していました。
時間が来てもう一度受付まで行き全て終了。
その後、会計するのですが、会計には凄い人数がいて、30分以上かかりました。

会計が終わり、ちょうど昼なので院内のコンビニでおにぎりを買いましょうか?と独り言を言いながらコンビニに行くと、お医者さんらしき人や看護師さんたちもサンドイッチやらおにぎりやら買っています。この方たちも同じものたべるんだな〜と、当たり前のことなのに不思議な気分になりました。

おにぎりを2個とお茶を買い車に戻ります。朝来た時、駐車場はガラガラだったのですが、入場できない車が並んでいる状態です。おにぎりを食べてから20分くらい昼寝して帰るつもりだったのですが、急いでいる人もいるかもしれないと思うと、落ち着かないのでそのまま駐車場を出ることにしました。
ナビで帰り道を確認して走り出し、しばらくして放射能のことを思い出しスイッチを入れると、今まで聞いたことのないビビビビビビという音が、、。(後で思えばテストで聞いtことがありました)

画面を切り替えると「なんだこれは!」
画面が今まで見たことのない真っ赤っか、焦ります。これが自分の体から出ているのかと思うとちょっと怖くなりました。人混みを避けると言うのはこのためか、しかし、と言うことは、会計の時、近くにいた人たちはこれを浴びていたことになるわけで何か申し訳ない、他にも私と同じ状態の人も何人もいるわけなので大勢の人が同じ状況だったはずですね。怖〜。

SOEKSの画面です。

自分の体から放射線が出ている

50mcSv 14:27頃
これくらいなら超微量?なので大丈夫みたいですが。普段は0.0いくつの数字しか出ないから50は驚きですよね。これが自分の体から出ている放射線とは!!(実はもっと高い表示もありましたが、写真が撮れなくて)

薬はおしっこと一緒に出ますからと言われたのを思い出し、おにぎりを食べながら水やお茶をゴクゴク、途中コンビニでトイレを借りながら帰りました。午前中に検査して、その日は夕方まで20〜14mcSv近くが表示さていました。翌朝にはすっかり普段通りに戻ったのでひとあんしん。

翌日には赤から緑に

翌日、9:23 0.11mcSv

薬からの被爆は人が1年間に自然界から受ける放射線量の1、5倍、CT検査の被爆は人が1年間に自然界から受ける放射線量の0、6〜1、5倍だそうです。今回の検査での総被曝量は人が1年間に自然界から受ける放射線量の2〜3倍程度で、人体にはほとんど影響のないレベルだそうです。

でも1日で年間の2〜3倍?ってちょっとじゃなくかなりの量ですよね、

検査結果は

検査の結果は後日説明してもらいましたが、とりあえずは経過観察ということになりました。治療をはじめなければならないようなことにならないようにするにはどうすればよいのでしょう。ややこしい。