夏の夜の風が心地よく吹き抜ける市営野球場。康太は約束の場所へ急いでいた。街の外れにある喫茶店で知り合った女の子と会うのだ。 その日の昼間、康太が店に入ると、いつもの康太のお気に入りの席に彼女はいた。康太は仕方なく他の席に […]
カテゴリー: 短編
短編小説のようなもの書いてみました
モクマオウ伝説(木魔王)
昔々、遥かなる大洋の彼方に、パイナガマと呼ばれる美しい海岸がありました。この海岸は小さな島の西に位置し、透き通る淡いコバルトブルーの海と白い砂浜が広がっていました。海岸の浜辺には、貝殻やサンゴのかけらが散りばめられており […]
初恋のメール
太陽の光が川面にキラキラと輝く夏、小学6年生のゆうやは焚き火の薪にする流木を拾いながら、川沿いを歩いていた。夏休みに入り、家族でのキャンプは彼が最も楽しみにしていたことだった。それは自然と遊び、さまざまな新しい発見に出会 […]
舞の一人旅 夏
冒険心の強い舞は、流行りのソロキャンプにも興味を持ち、今では重いザックを背負って1人で何度もキャンプに出かけていた。 ある日、動画サイトでキャンプ場巡りをしていると「南の島格安旅行」の広告が目に入った。 「あっ、これ! […]