近くを見ると目がぴくぴく…私も悩みました
白内障の手術を受けたあと、私自身、近くのものを見ると目がぴくぴくしてとても疲れるという症状に悩まされました。特に遠く用のメガネをかけたまま近くを見たときは、ぴくぴくが強くなって、最初は「何か手術の合併症では?」と不安がよぎりました。そこで調べてみました。
いろいろ調べていくうちに、「毛様体筋」というピント調整の筋肉があることを知り、ようやく理由が見えてきました。
固定焦点レンズと毛様体筋の“勘違い”
白内障手術では濁った水晶体を取り除き、人工レンズ(眼内レンズ)を入れます。このレンズは“固定焦点”なので、若いころのように自在にピントを変えることはできません。
ところが、目の奥には「毛様体筋」というピント調整の筋肉があり、手術後もしばらくは“昔のクセ”で頑張ってしまいます。
その結果、近くを見ようとするたびに毛様体筋が無理に収縮し、まぶたや目の奥がピクピクしたり、眼精疲労のような症状が出ることがあります。
これはずっと続くの?
多くの人では時間がたつと慣れてきます。
毛様体筋が「もうピント合わせをしなくていいんだ」と学習し、余計な収縮が減っていくからです。一般的には数か月〜半年ほどで軽くなることが多いとされています。
ただし、ぴくぴくが強く出る・頭痛や視力の変化がある場合は、念のため眼科で相談することをおすすめします。
私が感じた対策・工夫
- 近くを見るときは度数の合ったメガネを使う(遠用メガネのまま近くを見続けない)
- 30分に1回くらいは目を休ませる(遠くを見る・目を閉じるなど)
- まぶたの周りをやさしく温める(血流がよくなり疲れが和らぎます)
同じ悩みを持つ方へ
私も最初は「自分だけおかしいのかも」と不安でしたが、これは多くの方が経験する自然な反応のようです。人工レンズは固定焦点ですが、毛様体筋はしばらく“昔のクセ”で働き続けます。ほとんどの方は時間とともに落ち着いていくので、心配しすぎる必要はありません。
※この内容はあくまで一般的な説明であり、症状が続く・強くなる場合は必ず眼科医に相談したほうが良いと思います。