私が実際に白内障手術を受けた体験談です。
白内障は、年齢を重ねると誰もが直面する可能性のある症状です。軽症の場合はそのまま一生を過ごす方もいるかもしれませんが、視力の低下が生活に支障をきたす場合、手術を考える必要があります。しかし、今まで不自由ながらも見えていた目を手術することに不安を感じる方も多いでしょう。
たとえば成功率が99%だと聞いても、「もしその1%に自分が含まれたらどうしよう」と考えてしまうものです。私もそうでした。どんな手術をするのか、どんなリスクがあるのか不安で、ネットで色々と調べましたが、具体的な体験談があまり見つかりませんでした。そこで、実際に手術を受けた私の経験をブログに載せることで、同じような不安を抱える方の参考になればと思い、この記事を書くことにしました。
これから、手術を受けるまでの経緯や、手術そのものについて詳しくお話ししていきます。
白内障を自覚したきっかけ
50歳を過ぎた頃、職場で会議中に窓に向かう席に座ると、眩しさが耐え難く感じるようになりました。それ以降、できるだけ窓の正面を避けるようにしていました。この頃から白内障の存在を意識し始め、「いずれ手術が必要になるかもしれない」と考えるようになりました。
とはいえ、当時の健康診断では視力検査以外に目に関する詳細な検査はなく、特に指摘されることもありませんでした。日常生活にも大きな支障はなかったため、定年までは特に何もせず過ごしました。
手術を検討し始めた理由
定年後数年が経ち、車の運転中に対向車のライトや逆光が非常に眩しく辛く感じるようになりました。このままでは運転中の安全が保てなくなる可能性があり、また、たまにあるアルバイトの仕事にも支障をきたすため、かかりつけ医に相談することにしました。
眼科で診察を受けたところ、加齢黄斑変性症があるため、白内障手術は少し待ったほうが良いと言われました。白内障手術後に黄斑変性症が悪化するリスクがあるとのことです。現在のところ視界の歪みは感じていないため、経過を見ながら様子を伺うことにしました。
加齢黄斑変性症の症状が現れる
それから約2ヶ月後、車を運転中にたまたま片目を閉じてみたところ、電柱がひょうたんのように歪んで見えることに気づきました。これは加齢黄斑変性症の症状でした。これ以上放置するわけにはいかないと判断し、再度眼科を受診して設備の整った大学病院への紹介状を書いてもらいました。
大学病院での診察までの道のり
最新の設備が整った眼科医院が近くに2カ所見つかりましたが、専門医が多くいる大学病院を選ぶことにしました。しかし、予約が1.5ヶ月先まで埋まっていると言われました。紹介状があれば予約なしでも診てもらえる可能性はあるとのことでしたが、待ち時間が非常に長いことが予想されるため、とりあえず予約をお願いしました。
次回は、初診での経験についてお話しします。同じような状況で悩まれている方の参考になれば幸いです。