私たちは子どもの頃から、いろいろなことわざを教わってきました。
「急がば回れ」「石の上にも三年」そして「大は小を兼ねる」。
ことわざは、昔の人が長い経験の中から見つけた知恵だと言われています。だから何となく「正しいもの」と思ってしまいます。
しかし、ふと日常生活を見てみると、本当にそうなのだろうかと思うことがあります。
その一つが「大は小を兼ねる」です。
この言葉は、大きいものを選んでおけば、小さい用途にも使えるので便利だという意味です。確かに一理あります。迷ったときは大きい方を選んでおけば安心、という感覚もわかります。
けれど、生活の中では少し違う場面もあります。
例えば有料のゴミ袋です。
大きい袋ならたくさん入るので便利ですが、値段を見ると1枚80円。もし小さい袋が10枚100円なら、3袋使っても30円です。ゴミが少ない日に大きな袋を使うと、空気にお金を払っているようなものです。
食卓でも似たことがあります。
大皿に料理を盛ると立派に見えます。しかし家庭のテーブルはそれほど広くありません。大皿を置くと場所を取り、他の料理が置けなくなってしまうこともあります。
考えてみると、こういうことは意外と多いものです。
大きな車は立派ですが、狭い道では扱いにくい。
大きなバッグは便利そうですが、つい物を詰め込みすぎて重くなる。
大きな冷蔵庫も、家庭の人数によってはスペースを持て余します。
つまり「大きいこと」は、必ずしも万能ではないのです。
もしかすると昔の人が言いたかったのは、「大きい方が安心な場合もある」という程度のことだったのかもしれません。
しかし言葉だけが一人歩きして、「とりあえず大きい方が良い」という考え方になってしまったのではないでしょうか。
実際の生活では、物にはそれぞれ「ちょうどよい大きさ」があります。
大きすぎれば不便になり、小さすぎれば足りなくなる。その間にあるサイズこそが、本当に使いやすいものです。
そう考えると、「大は小を兼ねる」ということわざは、絶対の真理というよりも、数ある考え方の一つなのかもしれません。
ことわざは昔の知恵ですが、私たちは今の生活の中で、それを少し疑ってみてもいいのではないでしょうか。
そして今日もまた、私はゴミ袋を選びながら思います。
本当に便利なのは「大きいもの」ではなく、
自分の生活にちょうど合ったものなのだと。
そこでことわざを疑ってみた記事がを書いてみました。